『街へいこうよどうぶつの森』愚痴まとめ。

街へいこうよ どうぶつの森 (「Wii スピーク」同梱) 街へいこうよ どうぶつの森 (…の他のレビューをみる» 評価： 任天堂 ￥ 2,980 (2008-11-20)

発売から数ヶ月。
ゲームショップやアマゾンや楽天で、悲しい程の
脅威の値下げ率を見せる『街へいこうよどうぶつの森』。

云いたくて書きたくて文句をたれながしたくて
それでも多分、言葉にまとめてしまうと嫌悪感が
ふくれあがるので、今まで控えておりました。
でももういいや。
面白いとかつまらないとかで評価するゲームではないんだけれど
ここまで面白味の無い物が出てくるとは夢にも思わなかったよ。
つまんないというより、やればやる程がっかりするんだよね。
以下、ここ数ヶ月で考えた色々。
すげー長いよ。
だってレビューじゃなくて愚痴だから。

●操作性●
村を移動する操作に関してはスムーズで、むしろ動きやすい。
のだけれど、おいでよの『LRダッシュ』にあたる機能が無いのは致命的。
地面の物とかデザイン拾っちゃう、自宅内でダッシュすると家具しまっちゃう。
時計を非表示にするのにも同じボタンを使用するあたり
Bボタンに全てを託し過ぎじゃないですか。

移動以外だと、アイテム選択の際などポインタ必須の場面が
ちょいちょい挟まれるので、非常に不便、煩わしい。

道具の持ち替えが便利になったかと思いきや、持ち物欄の中で
道具の位置が固定されないので、結局左右キー何度も押すハメに。
というかもういい加減『道具』はアイテム欄から独立させるべきだと思う。

マイデザインに関してはもう云わずもがな。
あんな曖昧な動作でドット打たせようだなんてよく決断したもんだ。
デザイン作成が、時間の浪費にしか感じません。
いいからさっさとDSにツール書き出せるようにして下さい。
Wiiリモコンが技術の結晶なのはもうよく分かったので
新しい遊び方を強制するのはいい加減やめとくれ。

●イベント●
おいでよと比べるまでもなく容量でっかくなって、イベントてんこもり!!
と思いきや、ガイドブック買ったら月間スケジュールがすっかすかで愕然とした。
しかも追加されたイベントも、単にアイテム貰うだけの催しばっかですがな。

GC時代にあったイベントはともかくとして、新要素がやっつけすぎる。
どうぶつの森はアイテム集めるのが基本要素のゲームだとは思うけども
それでもアイテムをぽんと渡されてそれで終了なんて
集める楽しみも喜びも何も感じません。
大々的になにか仕込む気が無いのはもうよく分かったけど
せめてどうぶつ達の会話くらいは、なんとかなったんじゃねぇの？って事。
あのー、私今鬼のお面かぶってるんですけどー…みたいなね。
というか、単純にイベントが少な過ぎるので、これはタイムスリッパー対策で
イベントごとにオンライン配信なのかな？ってちょっとだけ期待してたんだけど
そんな気配は微塵も感じませんね困ったね。

住人の誕生日をお祝いするイベントと、仲良くなると『しゃしん』をくれるという
貴重な住人との触れ合いイベント二大巨塔がそろって無くなってしまったのは
おい森の頃、誕生日会フリーズとかしゃしんくれないバグとかで
サポートが面倒だったからでしょうか。
……と勘ぐってしまう程、無くなった事が理解出来ない。
モノ貰うだけ貰ったらサヨナラなんてひどい!!とか、保護者からクレームでもついた？
仲良し度が完全に内部パラメータなんだから、それを表面から確認出来る
指標って必要だと思うんだけどなぁ。

●どうぶつ●
会話のバリエーションが広がって、自然な会話が
出来るようになりました、ってのが発売前のウリだったはず。
それがどうしたことだ、実際交わす会話はどうぶつ達から悪意垂れ流しだよ。
ハチに刺されたひとに対して『それ空気感染しない？』って衝撃的。
どうぶつ同士の会話も悪口の云い合いとかさ、そんなの読んで
そんな場面見て、頭から湯気立ててる様子観察して、一体誰が楽しいの？
『自然な会話』って、云い争いとか不仲な間柄とか
そういう事も含めてって事なんだろうとは思うけど
それにしたって悪口に品が無さ過ぎる。
引っ越しを引き止めた時の反応もなんだか冷たいもんなので
あぁじゃあもういいです…見送るっす…ってな雰囲気になります。
あと、挨拶→本文、みたいな会話の繋がりを極力自然に見せてるんだろうけど
残念ながら逆効果で、成立してない場面で不可解さが際立ってます。

どうぶつ達にあげたプレゼントを即付き返される事があまりにも多すぎる。
というか、あげたアイテムを律儀に放出アイテムとしてストックする必要って
なんかあるんでしょうか…。
どうぶつ同士のやりとりで、めぐりめぐって自分のあげたアイテムが
違うコの家にあった、とかなら感動するんだけどね。

前作までの流れを鑑みて、きっといこ森もどうぶつ達と仲良くなったら
みんなそれなりにかわいくて、憎まれ口も叩くけどどこか愛しいアイツ!!
みたいなキャラが多いんだとは思うけども…
残念ながら、仲良くなろうとすら思えない性格設定ばかりなんだよねぇ。
でも散々仲良くした（つもりの）キャラが引っ越す時
あんたと喋るのはもう飽きたんだよねーって云われたんだった。
今回友好度に関するパラメータってちゃんと実装されてんのかな、とか
ものすごい根本的なトコが不安になるわ。

●駐屯キャラ●
カッペイが本気で気持ち悪い。
笑えないです。
笑えない・バリエーション少ない・不愉快、なのに冗長なテキスト。
台詞差し替えとかじゃなくて、挨拶程度しか喋らないキャラでいい。
つーかバスいらねーわ。
瞬間移動でいいです。
トンネルをくぐったら、そこは賑やかな街でした、とか。

毎日遊ぶ事が前提であり、任天堂自身が推奨するプレイスタイルだと云うのに
起動時毎度会うみしらぬねこのテキストバリエーション少な過ぎ。
そして冗長すぎる。
ゲーム始める前になんであんなにボタン押しまくらなきゃいけないの？
そもそもWiiのシステム自体、ゲーム開始まで時間かかるってのに
それ以上時間とってどうすんのよ。
せめてGCの頃のように、住人のどうぶつが挨拶してくれるなら
楽しみがあったのに。

噴水のめがみさまが訳の分からない姫様キャラなのは
何か意図があってのことでしょうか。
貴重品はそうそう簡単には貰えないよ、っていうアイデアまでは
時間稼ぎのイベントとして、まぁ受け入れましょう。
あの意地の悪いテキストは一体どういうつもりで作ったんだろう。
『性格の悪いメス』は、役場にすでにひとりいらっしゃいますが
そちらにはちゃんと、個々にイベントが用意されて
ひねくれてる中にもかわいらしさを感じたものですが
大丈夫かな？この泉のチワワさんには、そういうイベントあるのかな？
どうせ無いんだろうな。

●音楽●
全く変わってないのは一体どういうつもりなのか。
あのね、変わらない魅力ってのはもちろんあると思うのね。
でもそれを担う役として、どうぶつの森には『とたけけ』がいるじゃない。
彼は昔からずっと変わらず同じ歌を歌ってくれるし
その歌を部屋でも流せる訳だよね。
変わらない部分ってそこだけで充分じゃないの？
曲自体は、おいでよのBGMはどれも好きだし
映画館でおいでよのオープニング流れた時は、思わず涙出たくらいだけど
だからこそ、安易に同じ曲使い回してるって事が悲しい。

●時間●
社会人はお呼びじゃないよ、と宣言された気分でした。
たぬきちのお店の営業時間、進める程に不便になっていく不思議!!
で、その後コンビニに戻す手だてがあるから安心だよ、と
聞いていたものの、たぬきちから実際その話が出たのは
デパート化してちょうど１ヶ月の日だったのでした。
…１ヶ月間、リアル仕事のある日は買い物も売却も出来ず
このゲームをどう楽しめばいいのかホントに分からなかった。
１ヶ月ってさ、そのゲームから離れるには充分な期間だよね。

●街●
勝手なイメージだけども、村と比べて街は
夜遅くまで色んなひとがいるねー!!みたいな扱いかと思ってました。
なんか知らんけど街に行く度、ああ道の駅っぽいなぁって感じるよ。
村より狭い街ってどうなの。
クリスマスも年末年始も閑散としてて寂しかったなぁ。
街にいるどうぶつ達の噂話も少ないバリエーションのテンプレから
繰り返し聞かされるだけで、会話したのは最初の１週間だけでした。
稀に、お友達の村から伝わってきた引越し中のストックキャラが歩いてるけど
喋る事が他のデフォキャラと全く一緒なのが寂しい。
今引越し先探してるんだー、くらいの事云ってもいいんじゃないのかね。

オークションは、赤の他人との通信を良しとしない方針の任天堂さんらしく
他人は完全ブロックの内輪アイテム交換会の場に。
でもね、友達同士でベルのやり取りってあんま気分いいものじゃないんですよね。
しかもこれ、入札に参加したのに競り負けて落札出来なかった人は
本人に通知が来るだけで、参加した気配すら誰にも伝わらないのね。
孤独な戦いですね。
あと開催期間が特殊なので、いつ始まっていつ終わってんだか
いまいち把握出来ないんだよね。
出品されたらお手紙で連絡くるとか、むしろ自分で宣伝出来るとか
そういう機能があったらいいのにね。

●細かいこと●
アイテム売却の際、持ち物全て選択、って機能が欲しい。
せっかくポインタ使うんだから、ドラッグして全選択とか
Wiiリモコンならではっていう進化が持ち物欄にも欲しかった。

カタログ注文が相変わらずドＳ仕様すぎる。
同じものを何個も、とかシリーズで揃える、とかは
一気に注文出来てもいいじゃんね。
あと、カタログ登録状況によって変動してもいいから
アイテムに通し番号が欲しかったなぁ。
いや、そもそも50音順ソートとかがあればそれでいいんだけども。

定期訪問キャラから貰えるアイテムに、変化が無さ過ぎる。
特に迷子、面倒な割に１個も新しいアイテムが追加されてないので
単なるうっとーしいイベントだよ。
あと、相変わらず親猫側はお礼の手紙すら貰えないっていう
子猫側のみが嬉しいイベントなので、開門お願いするのが心苦しい。

おい森終盤では、苦行だか荒行だか修行だかだったお花の世話。
まさか据え置き機でも同じ作りになるとは衝撃です。
おかげさまでお花の全く無い村に平和な心で住んでます。
自生のタンポポかわいい。

Wi-Fi通信、常時開門のペナルティ。
多分常時開門対策なんだろうとは思うけど、開門しっぱなしだと
１日の始まりフラグが立たないのでたぬきちのお店が開店しません。
→弊害：開門しっぱなしでカブが腐るというお話。

私はこのシリーズを、おいでよどうぶつの森→どうぶつの森+→どうぶつの森e+という
妙な辿り方してるので、自分の中で一番思い出深いのは最初に遊んだ
『おい森』なのですよ。
だから古くからこのシリーズ愛してる人とはちょっと認識が違うと思うけど
ちょっとした時間で、ちょっとだけ遊んで、ちょっと手間をかけてみて
毎日ちょっとした変化があって、毎日ちょっとだけ楽しい。
それがどうぶつの森っていうゲームだと思ってます。

おい森と、おい森ブログに精気吸い取られてる頃
何が楽しいの？ってホントによく聞かれたけど、具体的に何がどうこうじゃなく
とりあえず毎日顔出すかー、という日常の一部というか。
人の村に通信で遊びに行くと、自分の村に帰ってきた時に
旅行から帰ってきた時のような安心感を覚えるあの不思議な空気
長くおい森やってた人ならきっと分かってもらえると思うんだよなぁ。

発売前の開発者インタビューは、リアルタイムで読んで
とてもとても胸がときめいたものです。
お願いだから『街へいこうよどうぶつの森』は、β版だと云って下さい。
まだ３割程度しか完成してないでしょう？

参考：社長が訊く『街へいこうよどうぶつの森』